2006年05月10日
町長選挙
オススメ度☆☆☆☆(4)
インザプール 空中ブランコに続く、伊良部シリーズ
今回も面白かった。4つの話しがあり、ナベツネ、ホリエモンのパロディの1話2話、病的なアンチエイジングにとりつかれている中年女優のおはなしの第3話まではどれも面白かった。4話目は、はなれ小島の町長選挙でありそうな話しですが、ちょっと話しのまとまりが無かった感じがします。
近所の心理学の学者さんも、このシリーズを授業でつかったりしておられるようです。
旅先や休暇中などリラックスしているときに読むには最適のシリーズだと思います。
国家の品格 藤原正彦
オススメ度☆☆☆☆(4)
アメリカ流になんでも論理的に解決するのが正しいと思われるように日本もなってきています。
昔の子供は理不尽と思っても親や先生の言うことは聞かないといけないと思っていました。駄目なものは駄目と論理を超えた精神性が日本人の心の中に宿っていたのだと思います。
私が小学生の頃、弱いものいじめや告げ口は卑怯な行為だと自然に思っていました。「おれは男だ」などの青春ドラマの主人公の影響もあったと思います。またそういうドラマが自然と受け入れられていました。
この本は、そういった日本人の心の中にある精神性を失うなというようなことが書かれており共感を得るところが多くありました。
また、小学校に英語の授業を導入することについても著者は大反対です。英語よりもまずきちんとした日本語と日本の徹底的におしえることの重要性を説いています。国際人を育てることを目標としているようだが、自国の文化を語れなければ英語を話せても国際人たりえないという主張です。
今、日本はどの方向に進んだら良いのか政府も国民も分からなくなっています、この本はそれを考える上でヒントになるのではないかと思います。
2006年04月17日
ザ・マインドマップ トニー・ブザン 神田正典(訳)
オススメ度 ☆☆☆★(3.5)
マインドマップとは、中心のテーマから頭に浮かんだことを放射線状に拡げてゆく思考の技術です。
私も、この本を読んでA4のノート(ぱかっと開くとA3になる)と、12色入りのサインペンを買いました。
項目を箇条書きにして上から下に書いてゆくと、思いついたことがあっても、これはもっと後の項目でという風に思考が途切れがちなりますが、マインドマップだと思いついたことを即座に書いてゆくことができるので、頭脳が活性化するのではないかと思います。
この本は、マインドマップの実例が豊富にあってカラーできれいです。
2006年04月14日
県庁の星 桂望実
オススメ度 ☆☆
旅行の飛行機で読むため軽めの本をと思い買いました。
織田裕二と柴崎コウ主演で映画されました。
県庁のエリート官僚が、問題だらけの地方スーパーに出向し、最初は反発にあいながらも最後には、理解者を得て成功してゆくというわかりやすいストーリーで時間つぶしにはなりました。
もっと憎たらしいキャラクターの仇役がいたらもっとカタルシスがあったのになあとおもいました。
千円札は拾うな 安田 佳生
オススメ度 ☆☆☆
株式会社ワイキューブ社長 安田さんの人生・経営哲学書。
1965年生まれと私と同世代なので、彼のかなり極端な意見も私には良く理解出来ますが、封建的な雰囲気の中で育った私たちより上の世代層が受け入れるのは難しいでしょう。
人材管理に、X理論とY理論があると言われています。X理論とは性悪説に立ち人は基本的に怠け者だからノルマを与え厳しく管理してゆくという考え方。Y理論は、性善説に立ち、ある程度優秀な人材は環境さえ整えれば自発的に自己実現に向けて頑張るものであるという立場にたって人をつかうという考え方です。
社員専用のレストランを用意し、社員専用のスーツのブランドを持っているなどそういう面で安田さんは急進的なY理論者です。
この本に置けるテーマは、いかに目先のもの(千円札)を捨てることができるかということです。
ロウアーミドルの衝撃 大前研一
オススメ度 ☆☆☆☆
格差社会が大前研一氏独特の視点で解説してあります。
現在日本は、総中流社会から、年収600万円を中心としてアッパークラスとロウアーミドルクラスに偏在してゆくM字型社会に急速に移行しており、特に年収400万円位のロウアーミドルクラスが急速に増加しているのだそうです。
大前研一氏は、1989年に「ボーダレス ワールド」という有名な本を書いていますが。このときに予見していたことが現実に起こっています。
今日本はデフレだと言われていますが、大前氏はこれはデフレではなく、物価がボーダーレス化した世界において世界標準価格に収束していっているのだと論じています。
日本政府の経済対策がことごとく的を外しているのは、かつては成功していたケインズ経済学的な、公共工事によって景気を刺激するというような手法はボーダーレス化しマネーが簡単に国境を越えてゆく現在においては通用しないということに気づいていないからなのでしょう。
世界的に見れば年収600万円はアッパークラス、年収400万円で十分に生活してゆける国は沢山あります。日本の問題は、規制や利権が物価の世界標準化を阻害していることにつきるということです。食費と住宅価格がその代表例として挙げられています。
かつてカナダに住んでいた私にも実感として大前さんの言っていることは理解出きます。野党の政治家が本当に焦点をあてるべきは与党の揚げ足をとることではなく、年収400万円で標準的な家族が生活出来る社会をつくることではないでしょうか?大前さんがかつて”平成維新の会”立ち上げ東京都知事選に出馬したときの政策の基本理念は、生活者主権の世の中を作ろうと言うことでした。その理念をいまこそ実現して欲しいと思います。
この10年くらい大前さんの主宰している活動に参加する機会があり、その発言や著作に継続して接していますが、この人は本物だと思います。彼が一貫して唱えてきた道州制も現実味を帯びてきましたし、そろそろ日本がこの人を必要とするときがやってきたのではないかと思います。
2006年03月21日
にぎやかな天地 宮本輝
オススメ度 ☆☆☆☆
主人公は1冊何万円というような豪華本の製作を手がける青年、彼が請け負った日本の発酵食品(かつおぶし、鮒寿司、醤油など)についての本を製作するというストーリーを縦糸に、彼の家族をめぐる複雑な過去を横糸に、話しが展開してゆきます。
舞台が京都であること、そして私の実家が発酵食品である漬物を商っていることもあって、一気に読みきってしまいました。
久しぶりに宮本輝さんの本を読みましたが、ドロドロとした部分が無く、しかしいろんな隠し味のある面白い本でした。
発酵食品についても勉強になります。四度もカビをつけるという鹿児島の鰹節を取り寄せたくなりました。お店の名前も実名で出てきます。
2006年02月12日
スティーブ・ジョブズ-偶像復活
オススメ度 ☆☆☆☆
スティーブ・ジョブズ アップルコンピュータの創業者
↓
アップル追放
↓
Nextコンピュータシステム設立 経営失敗 この間アップルコンピュータの人気低迷
↓
アップル復帰 iMac でMac人気回復
↓
Pixerの代表者となる。ファインディングニモなどの大ヒット
↓
ipodの大成功 そして先頃、ディズニーのPixer買収が発表されジョブズがディズニーの取締役に就任することとなったというニュースがありました。
アメリカITビジネス界の花形満がビル・ゲイツだとしたら、スティーブ・ジョブズは星飛雄馬でしょう。倒れても倒れても大きくなって立ち上がる。すごい男です。 私が初めて買ったパソコンは17前に買った初代マッキントッシュでした、ちょうどジョブズがアップルを追い出された頃です。その後、Macがどんどん魅力を失って普通のパソコンになっていき、Windows95がリリースされたときにMacと分かれました。
面白かったのは、少しタイミングがずれていたら、現在のOSの標準はWindowsではなく、ジョブズのNextになっていたかもしれないというくだりです。
当時、MS DOSの後継OSをマイクロソフトのWindowsとIBMのOS/2が争っていてOS/2が敗れました。Iジョブズを買っていたIBMの重役のひとりがIBMを辞職するのがもう少し遅かったらIBMのPCにNextが搭載されていただろうということでした、これは知りませんでした。 結構ボリュームのある本ですが、面白いのでどんどん読み進めることができました。 本当のビジョナリーとは、起業家とは何かということを思い知らされます。
2005年03月31日
「紫の牛」を売れ!
いわゆるマーケティングの5つのP
product
promotion
pricing
positioning
publicity
など、これだけでは不足だ、それは突飛さ!
それに付け加えてpurple cow 「紫の牛」
牧場に白黒まだらの牛に混じって紫の牛がいれば、目立つ。
頭文字がPだったらなんでも良かったわけです。
このばかばかしさが、好きです。内容的にはいかにニッチ戦略が大事かということで、結構面白かったです。

「紫の牛」を売れ!
堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方
金遣いの荒そうなイメージがありますが、この本を読んでみるとかなり堅実な経営をする人だという印象を受けます。
私自身、ほぼ同時期にネットベンチャーに首をつっこみ、いろんなベンチャー経営者を知っていましたが、生き残れたのは、虚名よりもキャッシュフローを重視するベーシックな経営を実践してきたからだと思いました。今後はどうかわかりませんが・・・
これから起業する人のテキストとしては、おすすめです。

堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方
ダビンチコード ダン ブラウン
とにかく面白い本が読みたいという人にはお勧めです。読み出すとやめられません。
先日北海道旅行に行ったときに上下巻を持ってゆきました。帰りに下巻を宅急便で送る荷物の中に入れてしまい家に着くのは2日後。帰った次の日に上巻を読み終えてしまい、どうしても続きを読みたくて下巻だけもう一度買いに走ろうかという衝動に駆られましたが、1890円に思いとどまりました。それぐらい面白い。
シドニーシェルダンばりにどんでん返しが繰り返されるストーリー展開もさることながら、複線となるキリスト教にまつわる歴史の謎解きも非常に興味深い。
黄金比の驚異、ダビンチの最後の晩餐に女性が混じっていること、新約聖書の福音書は4つだが、実は80以上の福音書があったこと、イエスを神の子とすることは多数決で決められたこと、イエスは結婚していて子供もいたこと、などなど事実とすれば面白すぎます。

ダ・ヴィンチ・コード (上)
2005年01月27日
お寺に行こう!
前にここで紹介した、「晴れた日は巨大仏を見に」や「見仏記」と同様、お寺や仏像をエンターテイメントととらえた本。
前述の本のガイド本的に読むのに最適です。見た目ほどおちゃらけな内容ではなくしっかりとした内容です。

お寺に行こう!
採用の超プロが教える伸ばす社長つぶす社長 安田 佳生
急成長している社員採用のコンサルタント会社、株式会社ワイキューブの社長が書く経営論。
私と同年代ということもあり、共感できる部分が多くあります。
私たちより上の世代は、仕事の好き嫌いを言ってはいけない、仕事はつらいものという観念をもっていて、新人類と呼ばれた私の世代もそういう教育を受けてきました。しかしなんか違うぞという疑念もあります。
著者は好きな仕事をやるべきと明言しています。この辺は、このまえに紹介した内発的報酬のはなしともつながってきます。
経営の3代要素は、ひと、おかね、戦略またはモノ
採用のプロだけに、ひとの部分のはなしは大変参考になります。
最近読んだ経営書の中でもおすすめの本です。

採用の超プロが教える伸ばす社長つぶす社長
運命の法則 天外 伺朗、楽しみの社会学 チクセントミハイ
ソニーのAIBOやコンパクトディスクの開発者、研究生活を通じて発見した、科学的には説明できないけれど、確かにある運命のはなし。
チクセントミハイという心理学者の学説であるフロー理論によって自らの体験した不思議な運命の法則を説明している本です。
通常私たちは、仕事=つらい、遊び=楽しいと区分しますが、チクセントミハイは、仕事と遊びと分けるのではなく、内発的報酬に基づく行動と、外発的報酬に区分しています。
外発的報酬とはお金、地位、名誉などをいい、内発的報酬とはそれをやること自体が喜びでありすなわち報酬であるというもの。
ですので、仕事も外発的報酬によるものと内発的報酬によるものがあるということです。内発的報酬に基づく行動をやっていて無我の状態にあることをフローといいます。つまり流れの中に自分がある状態。
著者は、チームがフロー状態に入って仕事をやっていると様々な困難を乗り越え、奇跡的な成果を上げることができたと書いています。
またフローにはいっていると、シンクロニシティ(意味のある不思議な偶然の一致)が起こりやすくなるとも書いています。
F井総研の会長なんかが書くと眉唾な感じがしますが、電子工学の科学者である著者が書くと説得力あります。思い起こせば自分もそんなことがあったように思います。
いい本です。おすすめです。

運命の法則―「好運の女神」と付き合うための15章
フロー理論についてはこの本を

楽しみの社会学
2004年11月13日
人生に乾杯を コーヒーカラー
最近はまっている曲がこれです。コンビニで流れていたサビの部分が耳について離れず、アマゾンでCDを買ってしまいました。
最近、クレージーケンバンド、大西ゆかりといったネオ昭和歌謡が、受け入れられつつありますが、このグループもその流れかな、なにか懐かしく、心をくすぐられます。最初青葉城恋歌の佐藤むねゆきが歌っているのかと思いました。
カラオケになったら、歌いたいと思います、かなりキーが高いけど。
多分一度聞いたら忘れられない歌です。

人生に乾杯を!
2004年11月04日
アフターダーク 村上春樹
前回のカフカの時よりも、さらに、賞味期限が切れてしまったビールのような気が抜けた感じを受けた。
主人公の会話の中に出てくるたとえも、いまどきこんなこというたら嫌われるでとおもうほど、かっこよくもなんともない。20年前だったらクールだったんだけど。
小説の流れも、得意の2つの違うストーリーが展開してゆくのだが、それが最後の方で微妙に収束してゆくところがこの人の小説の魅力なんだけど、あまりにも中途半端。この人も、もう終わってしまったんかな。悲しいけど。

アフターダーク
2004年10月22日
異人伝-中島らものやり口 中島らも
これもそんな自伝みたいなものなのですが、なんかいままでのものと違ってまるで遺書であるかのような雰囲気を感じました。ほんとに惜しい人をなくしました。もっともっとこの人の書いた文章を読みたかった。

異人伝―中島らものやり口
インザプール 奥田英朗

イン・ザ・プール
2004年10月11日
中小企業再生完全マニュアル-川野雅之
企業再生屋が書いた借りたカネは返すな!
など、かなりドラスティックな内容の本がベストセラーとなっています。私もこんなことができたら凄いなあと思いつつもちょっとやばいのでは、実行に躊躇してしまいます。
ここで紹介する本は、かなり現実的な内容で、例えば債権者集会での対応なども状況をイメージして具体的にわかりやすく書かれています。
実際、借入金の負担に苦しむ経営者や、税理士などのサポーターに是非おすすめしたい一冊です。わたしは2冊買いました。

中小企業再生完全マニュアル―“長期的な視点”で見る
2004年10月10日
空中ブランコ-奥田 英朗
幼児なみの集中力で他の事が何も見えなくなる肥満体の精神科医が、治療する気はあまりあるように思えないのに結果的に患者が癒されて治癒してしまう。このキャラ何かに似てるなあとひっかかって気持ち悪かったのですが、思い出しました。
往年の人気時代劇「木枯らし紋次郎」です。
「あっしにゃ、かかわりのねえことでござんす。」と村人の懇願を冷たくあしらってニヒルに通り過ぎるのですが、いつのまにか結果的に村を悪いヤクザなどから救ってしまっているという筋書きが重なるように思います。

空中ブランコ
2004年10月09日
気の発見 五木寛之
気をテーマにして、ロンドン在住の気功家の望月さんとの対談です。人生の達人の五木さんらしく、ともすれば胡散臭くなりそうなテーマについて淡々と語られて行きます。
私自身、かつて気に興味を持っていて、由美かおるで有名な西野流呼吸法に通っていたこともあります。
気の発見
楽して、儲ける! 未来工業 山田昭男
年末年始のお休みが19連休など、日本一休みが多い会社なのですが、それはとにかく社員のやる気を起こさせること、徹底的に仕事を任せることの結果であるということなのでしょう。
社長の仕事は差別化戦略を考えること、報、連、相などくそくらえ、現場のことは現場が一番よく知っている。
最近、読んだ記事でどこの会社か忘れましたが、その会社にとって致命的ともいえる技術的なトラブルが発生したとき、社長は後ろ髪を引かれる思いで会社を後にした。自分がいても現場にプレッシャーを与えるだけで問題解決にはなんの役にも立たない、現場の社員もその心情を理解してくれ、結果的にトラブルが解決されたというようなことがありました。山田氏が言いたいのはそういうことなのでしょう。

楽して、儲ける!―発想と差別化でローテクでも勝てる!未来工業・山田昭男の型破り経営論!
人事管理にはマクレガーのX理論とY理論というのがあるそうです。X理論は、社員は基本的に怠けるものだからノルマを与えて鬼の上司になれというもの、Y理論は、ある程度優秀なレベルにある社員はマズローのいう自己実現の欲求を持っている、上司の仕事は社員がやる気を出す環境づくりをすればよいというものです。山田氏は典型的なY理論者なんだなあと思いました。
この辺のところを体系的にまとめられたマズローの「完全なる経営」という本私の読んだビジネス書の中でもベストにあげたい1冊です。

完全なる経営
晴れた日は巨大仏を見に-宮田 珠己
ちなみに、大仏の定義は4.85メートル以上ということです。これは、お釈迦さんの身長らしいのです??
この本では巨大仏少なくとも40メートル以上のものを取り上げています。奈良の大仏が15メートルほどですから、まことに巨大です。日本最大は茨城県の牛久大仏で120メートルで、日本全国にいろんな所に巨大仏は存在するようです。
この本は、それら巨大仏を学術的にどうこうといものではなく、著者は巨大仏のヌーとしたまぬけな風景に惹かれています。40メートル以上というのもウルトラマンの身長が基準で、特に住宅街などに唐突に屹立している違和感にそそられるようで、その感覚は私にも理解できます。

晴れた日は巨大仏を見に
この本の帯に推薦文を書いている、みうらじゅん・いとうせいこうの見仏記は仏像見仏の入門にはおすすめで私もこれを読んでから仏像見仏にはまりました。

見仏記









